ダイエットの勘違いブログ
2020.10.05
筋肉の温めすぎには注意が必要
ダイエットをしている人の中には、「汗をたくさんかくほど体重が減っている証」「脂肪が燃焼している証」と思い込み、より汗をかくために厚着をして運動をしている人も少なくありません。
しかし、実はこれは誤りです。
運動すると体が温まって汗が出てきますが、これは汗をかくことで全身の温度が上がるのを抑制し、筋肉の温度が上がりすぎないように起きていることです。
脂肪分解酵素である「リパーゼ」は、筋肉が温まらないと活発化しませんが、逆に筋肉が温まりすぎても、脂肪分解は下がってしまいます。
リパーゼが活発化する温度帯というのは決まっており、運動して筋肉の温度が上がると汗を出し、気化熱で筋肉の温度を下げようとします。
筋肉の温度は、平常時は37度くらいであり、運動して39度くらいになるとリパーゼが活発化し、40度を超過すると活発化が下がっていきます。
運動して汗が出てくるのは、筋肉の内部でリパーゼが活発化している証なので、その状態を維持するよう、上着を脱いで汗が発散しやすい状態にして体温が上がりすぎるのを防ぐというのが、正しい方法です。
ボクシング選手が汗をかくために着るサウナスーツは、体温を上げてリパーゼを活発化させる役には立ちますが、汗が出た後は筋肉の温度が上がりすぎないように、脱いだりしたほうがよいでしょう。